2022年２月19日（土）、第97回 防塵挺身隊が阿見町島津の湖岸線に出動しました。まん延防止措置発令中でしたが、湖岸のゴミは待ってはくれません。流されて水没してしまう可能性があります。そこで、コロナ感染予防対策をしっかりと行って開催に臨みました。

二年間に渡るコロナ禍で、思い通りの清掃活動が出来ない状態でした。その間にも、心無い人たちによる不法投棄が行われていました。コロナ禍であっても、ゴミが減少することはなく、逆に増え続けるばかりでした。

この状況を打破すべく、今年もコロナ予防対策を万全にして、霞ヶ浦の清掃活動を行う決意を固めました。そんな矢先に雨予報です。しかし、当日の天気は雨とありましたが、日頃の皆様の功徳のお陰で雨に降られることもなく、快適な状況下での開催となりました。

（テントの下に手指消毒のアルコールと予備のマスク、ウェットティシュを準備しました）

１年前の2021年４月にもこの地の清掃活動を行っていましたが、今回はその時に取り切れずに残ったゴミに加え、湖周道路から車でポイ捨てされたゴミや家庭ゴミが多く見られました。不思議なのは、一年前とほぼ同量のゴミが回収されたことでした。

阿見町島津の湖岸線はヨシ原が深く、またヨシ原の手前にはノイバラやヤナギの木が覆っており、ゴミの回収に難儀しました。が、参加下さった皆さんは心折れることなく、強い精神力で清掃活動が行われました。

今回ご参加いただいた29名には、防塵挺身隊の面々はもちろん、国土交通省霞ヶ浦河川事務所と霞ヶ浦導水工事事務所、高橋建設株式会社の皆さんでした。行政と企業、そして市民団体の三者が一つになって、清掃活動を行っているのが防塵挺身隊です。

（皆さん、一丸となって黙々と拾い続けます）

僅か２時間弱の回収活動で大量のゴミを回収することができました。拾い集めたゴミは可燃、不燃、粗大、危険物に分類しました。可燃ではペットボトルを別に数え、今回は600本ありました。不燃は瓶と缶を分け、瓶は栄養ドリンク瓶だけを別に数え、今回は84本を回収しました。

私たち防塵挺身隊の活動は、参加された皆様のご支援とご協力があってこそです。また、大量に回収されたゴミの処理を、活動場所の阿見町様や霞ヶ浦河川事務所様に処分していただけることで、初めて完遂出来ます。ご協力戴きました皆様に心から感謝申し上げます。

（拾い集めたゴミを一気に分別します。可燃、不燃、粗大ゴミ。危険物に分けて行きます）

それにしても、道徳観のない人が多過ぎます。公共の場にはゴミを捨てない。また、拾って処理をする・・・こんな簡単なことを続けるだけで、ゴミは確実に減少し、無くなることでしょう。ゴミのない霞ヶ浦を目指して、私たちは目の前にあるゴミを拾います。美しい霞ヶ浦を後世に残したいからです。

今回回収されたゴミは、一般ゴミを阿見町廃棄物対策課様が、粗大ゴミや危険物は霞ヶ浦河川事務所様が処理を引き受けて下さり、ゴミの処理は適正に行われます。毎回参加くださいます高橋建設（株）の皆様、誠にありがとうございました。最後に、ご支援ご協力下さいました皆々様に心より御礼、そして感謝申し上げます。

報告：吉田 幸二

当日のデータ

• 日　時　：2022年２月19日（土）　午前9時00分～12時
• 集合場所：阿見町島津湖岸線
• 清掃場所：阿見町島津第二水門から新屋敷水門まで
• 参 加 費：500円
• 参加人数：29名（軽トラック1台、2ｔダンプ１台、長熊手12本、ゴミ回収バケツ25個、フェイスガード15個、ウェーダー5着、ライフベスト5着、工具一式）

• 回収したゴミの量：

可燃ゴミ（45リットル袋）　55袋（ペットボトル600本を含む）

不燃ゴミ（45リットル袋）　 ８袋（缶４と瓶２を含む）　尚、栄養ドリンク瓶は84本を回収。

粗大ゴミ　タイヤ３本、カラーコーン1個、テレビ1台、境界杭５本、エビ巣13本、男子用小便器１個、バッテリー２個、炊飯器１台、一斗缶２個、ボート用オール１本、水槽１個、収穫籠4個、ショッピングバスケット２個、浮き球１個、折り畳み椅子１脚、ダイニングチェア１脚、木製パレット１個、 クーラーボックス1個、車用バンパー２個、バイク部品1個、流木と竹10本、注射器１本、薬瓶5本、ヘルメット1個、 ウォータータンク1個、

• 協　力　：国土交通省霞ヶ浦河川事務所、国土交通省霞ヶ浦導水工事事務所、阿見町町民生活部廃棄物対策課、高橋建設株式会社