2022年10月22日（土）、記念すべき100回目となる防塵挺身隊が、土浦市蓮河原の湖岸線に出動しました。コロナ禍も少し落ち着きを見せ始め、令和４年度後半戦となる防塵挺身隊が出動開始です。

今年は１月22日（土）に、蓮河原の清掃を行っていましたので、10ヶ月振りとなる桜川河口の清掃活動でした。1年にも満たない歳月なのに、このエリアには路上から不法投棄されるゴミが後を絶ちません。今回も心無い人たちによる不法投棄が行われており、流域住民のマナーや道徳心が問われる事態です。

今回の防塵挺身隊でもコロナ予防対策のマスクや手指の消毒を励行し、感染予防を万全にして霞ヶ浦の清掃活動を行いました。

開始前に、100回を記念して霞ヶ浦河川事務所の小櫃所長より感謝の手紙を賜り、小野課長が代読してくれました。今後も霞ヶ浦を守り抜く姿勢で、私たちNPO水辺基盤協会は湖岸の清掃活動に邁進します。

最初に運び込まれたゴミが、電子レンジやスーツケース、コンポのスピーカー、ワイヤーハンガー、米びつ、建築廃材などですから、久々に呆れてしまいましたね。本当に心無い人がいます。その後、車輛関係の部品や袋詰めされたドリンク容器（ペットも缶も一緒に）など、悪意の詰まったゴミが次々に回収されてきました。

それらのゴミを分別班が手際よく分けて行きます。ペットボトルはペットボトルで、空き缶は空き缶の袋に、瓶は栄養ドリンク瓶を籠に入れてカウントし、他の瓶は袋詰めにして行きます。その他の鉄屑やガラスの破片、電球などは不燃ゴミにまとめました。

流域住民が投棄したゴミや身勝手な釣り人が放置した釣り竿、外国人が引っ越しのために捨てて行った生活用品などが多くありました。

今回ご参加下さった63名は、防塵挺身隊の面々はもちろん、国土交通省霞ヶ浦河川事務所と霞ヶ浦導水工事事務所、土浦市環境保全課、土浦市環境基本計画推進協議会、高橋建設（株）、天海建設（株）の皆様でした。行政と企業、そして市民団体の三者が一体となって、霞ヶ浦の湖岸清掃を行っているのが防塵挺身隊です。

僅か２時間弱の活動で、大量のゴミを湖岸から回収することができました。拾い集めたゴミは可燃、不燃、粗大、危険物に分類しました。可燃ではペットボトルを別に数え、今回は1150本でした。不燃は瓶と缶を分け、瓶は栄養ドリンク瓶を別に数えて210本ありました。

私たち防塵挺身隊の活動は、参加された皆様のご支援とご協力があればこその活動です。また、大量に回収されたゴミの処理を、活動場所の土浦市様や霞ヶ浦河川事務所様に処分していただけることで、初めて完遂出来ています。ご協力戴きました皆様に、心から感謝申し上げます。

それにしても、道徳観のない人が多いです。公共の場にはゴミを捨てない。また、拾って処理をする・・・こんな簡単なことを一人ひとりが心掛け、続けるだけでゴミは確実に減少し、無くなります。ゴミのない霞ヶ浦を目指して、私たちは目の前にあるゴミを拾います。ゴミのない美しい霞ヶ浦を後世に残したいからです。

今回回収されたゴミは、一般ゴミを土浦市環境衛生課様が、粗大ゴミや危険物は霞ヶ浦河川事務所様が処理を引き受けて下さりました。毎回ご参加くださりゴミ運搬用のダンプカーをご提供いただきます高橋建設（株）の皆様、誠にありがとうございました。最後に、ご支援ご協力下さいました皆々様に、心より御礼、そして感謝申し上げます。

• 防塵100データ
• 日　時　：2022年10月22日（土）午前9時00分～12時
• 集合場所：霞ヶ浦河川事務所土浦出張所
• 清掃場所：土浦市蓮河原湖岸線
• 参 加 費：500円
• 参加人数：63名（軽トラック1台、2ｔダンプ１台、長熊手12本、ゴミ回収バケツ25個、フェイスガード15個、ウェーダー5着、ライフベスト5着、工具一式）
• 回収したゴミの量：可燃ゴミ（45リットル袋）　79袋（ペットボトル23袋1150本を含む）、不燃ゴミ(45リットル袋） 14袋（缶6袋と瓶6袋を含む）尚、栄養ドリンク瓶は210本を回収。粗大ゴミ　タイヤ4本、消火器２本、電子レンジ１台、境界杭９本、エビ巣１本、スピーカー２個、ヘルメット２個、釣り竿2本、スーツケース１個、車のトランクの床１個、米びつ1台、一升瓶ケース２個、篭1個、折り畳み椅子１個、子ども椅子１、ボートの床1枚、測量用ケース1個、注射器2本、薬瓶６個、傘1本、魚用のフラシ1個、電気スタンド1台、バケツ1個
• 協　力　：国土交通省霞ヶ浦河川事務所、国土交通省霞ヶ浦導水工事事務所、土浦市環境保全課、土浦市環境基本計画推進協議会、土浦市環境衛生課、高橋建設株式会社、天海建設株式会社、

• 賛　助　：茨城県、日東電気グループ、