第119回 防塵挺身隊 報告書 - 特定非営利活動法人 水辺基盤協会
入会・更新
  1. HOME
  2. ブログ
  3. その他の活動
  4. 第119回 防塵挺身隊 報告書

WORKS

活動レポート

その他の活動

第119回 防塵挺身隊 報告書

  • 日 時 :2025年12月6日(土) 午前9時00分~13時
  • 集合場所:霞ヶ浦導水工事事務所高浜機場インフォメーションセンター
  • 清掃場所:石岡市三村
  • 参 加 費:500円

 

  • 参加人数:50名(軽トラック1台、2tダンプ1台、ゴミ回収バケツ20個、

長熊手10本、鈎棒5本、革手袋、ゴム手袋、軍手、ゴミ袋200枚、フェイス

ガード10個、工具一式)

 

  • 回収したゴミの量:

★可燃ゴミ(45リットル袋) 55袋(ペットボトル17袋を含む)

★不燃ゴミ(45リットル袋) 11袋(缶6と瓶4を含む)

 尚、栄養ドリンク瓶は120本以上を回収。

★粗大ゴミ:カラーコーン2、チャイルドシート1、バッテリー1、パレット1、境界杭3、買い物籠2、ビールケース1,電子レンジ1,釣り竿2、タイヤ5、インシュリン注射器と針(2ℓのペットボトルに半分)、流木5、事務椅子の枠1、ガスコンロ1、屋根スレート1、テレビの残骸1、蛍光灯と電球3、建材用発泡スチロール1,

  • 協 力 :国土交通省霞ヶ浦河川事務所、国土交通省霞ヶ浦導水工事事務所、石岡市生活環境課、高橋建設 株式会社、天海建設 株式会社、伊藤建設 株式会社、株式会社 緑エンジニアリング、株式会社 二輝建設、戸田建設 株式会社、株式会社 上州屋

 

  • 賛 助 :なし

 

 

 

■第119回防塵挺身隊 報告書■

去る2025年12月6日(土)、119回目となる防塵挺身隊が、石岡市三村の阿見町新屋敷湖岸周辺の湖岸清掃を行いました。事前に現地調査に赴いたときには、それほど多くのゴミは見かけませんでした。今回は少なそうだなぁ。と思っていましたが、恋瀬川河口まで進むと、水際にはたくさんのゴミが集まっていました。

と言うことで、今回の清掃場所は、霞ヶ浦導水の高浜機場から恋瀬川河口までを重点的に行うことにしました。これらのゴミを清掃活動のエキスパートである防塵挺身隊の面々は、どのように攻略するのでしょう。

今回、現場に参集してくださった皆様は50名でした。茨城県内はもちろん、埼玉県や千葉県、東京、神奈川県などの近隣都県はもちろんのこと、群馬県からも参加してくれた方がおりました。参加された皆様に感謝であります。

当日は、12月には似合わないほど穏やかな気候に、皆様の霞ヶ浦を思う気持ちが通じたのでしょう。距離にして約1.2㎞の湖岸線のゴミを探し求めるのですから、穏やかな陽気が良いに決まっています。これも皆様の日頃の行いでしょうね。

今回回収されたゴミの多くが、恋瀬川から流れ着いたゴミです。また、流域住民の心ない不法投棄も見られました。大量のインシュリン注射器の投棄です。それもレジ袋に入れて捨ててあるために、袋が劣化して切れ、辺りこぼれ落ちていました。本当に腹が立つゴミです。医療機関に持ち込めば処分してくれる注射器や注射針のような危険なゴミを捨てるなんて、どんな精神構造をしている人なのでしょう?

さて、長年の清掃活動が奏功して、それほど多くのゴミは見受けられませんでしたが、やはり探せばあるものです。堤防の上からでは気が付かない植生帯の中のゴミは、泥やヨシ原に埋もれているものが多く、藪をかき分けて泥濘に足を取られながらも頑張って回収したことで完結しました。

拾ったゴミは袋やバケツに回収して、満タンになったら土手の上に置きます。これらのゴミ袋やバケツは、軽トラックやダンプに載せられて、分別場所の高浜インフォメーションセンターまで運搬します。

運び込まれたゴミはすべてを一ヶ所にして、分別が開始されます。この日は快晴無風の天気だったので、分別中にゴミが飛ばされる心配もなく、スムーズに分別することが出来ました。本来、ゴミの分別は3K(汚い・臭い・気持ち悪い)の過酷な作業であります。この作業を人の手によって黙々と続けなければなりません。分別は我慢と辛抱、忍耐と努力、清掃活動の結実の賜物であります。

粗大ゴミの中には朽ち果てたチャイルドシートや電子レンジ、パレットに釣り竿などもありました。また、前記した大量のインシュリンの注射器やハリも回収できました。霞ヶ浦のゴミは拾い続けることが大事で、その実践でゴミがなくなることを実感した清掃活動でした。

石岡市三村の高浜インフォメーションセンターでは、55袋の可燃ゴミが回収され、瓶や缶などの不燃ゴミも11袋回収されました。また、粗大ゴミは予想以上に少なくて割食った感じでしたが、これこそがまともな状態なのです。

この最大の原因は、霞ヶ浦導水工事のために、建築業者が頻繁に出入りしているからでしょう。やはり人の目は大事です。今後も霞ヶ浦を守るためには、近隣の住民の皆さんが頻繁に散歩や魚釣り、サイクリングなどで、湖岸に目を向けることです。

私たち防塵挺身隊の活動は、参加された皆様のご支援とご協力があればこその事業です。今回回収されたゴミは、一般ゴミの回収処理を石岡市生活環境課様が受け持ってくださり、粗大ゴミや危険物は霞ヶ浦河川事務所様が処理を引き受けて下さいました。また、毎回ご参加いただきゴミ運搬用の2tダンプをご用意くださいました高橋建設(株)様に、心より御礼、感謝申し上げます。ありがとうございました。

公共の場にはゴミを捨てない。さらには、足下のゴミは拾って処理をする・・・こんな簡単なことを流域住民の一人ひとりが心掛け、続けるだけで、ゴミは確実に減少します。ゴミのない霞ヶ浦を目指して、私たちは目の前にあるゴミを拾います。ゴミのない美しい霞ヶ浦を後世に残したいからです。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


関連記事